眼科院長日記

岡本眼科クリニック、岡本茂樹院長が眼科医の日常や眼科の世界を紹介します
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東京の大雪
2月1日から、横浜で行われた第31回日本眼科手術学会に行ってきました。今年は北里大学の清水教授が会長で、横浜のパシフィコ横浜で行われました。金曜日から行きましたが、どの会場もいっぱいで、大盛会でした。土曜日には私の講演も無事終わり、土曜日の夜は、中華街でおいしい中華料理を食べ、日曜は、朝の会議にでたあと、お昼まで学会にでて、松山に帰る予定でしたが、、、、、

日曜日の朝、起きてみると、一面の銀世界です。なんと、関東は大雪でした。窓の外は、吹雪です。早朝の会議が終わって学会会場に行くと、この雪にもかかわらず、続々と会員が集まってきています。講演を聴こうか と思いましたが、雪で道路、空港が閉鎖されると今日中に帰れないと思い、あわててホテルに帰って荷物をまとめ、タクシーで羽田空港に向かいました。高速道路は幸い閉鎖されていませんが、ほとんどクルマが走っていません。特に橋の上はシャーベット状になっていて、タクシーが滑っているのがわかります。それでもなんとか10時に羽田空港についてみると、11時15分発の松山行きは出発が1時間遅れになっています。出発ゲートで待っていると、窓の外の飛行機は、全然、動く気配がありません.
羽田は大雪で飛行機は全然うごきません
これは長期戦になるかもしれないと、お昼を食べたりしていましたが、結局、1時頃にボーディングが始まり、機内に乗客が乗った後、機体の除雪が始まり、結局、離陸したのは2時過ぎで、松山には3時30分に着きました。

去年は松山で飛行機のエンジン不良で滑走路にいったん出た後、また戻ったり、全日空の羽田空港のシステムダウンのせいで松山行きの飛行機が全部欠航になり、大阪経由で帰ったりとたたられましたが、今年も新年早々、トラブルに見舞われました。無事に帰りましたが、今年の手術学会は大雪で忘れられない学会になりました。


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マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」
JUGEMテーマ:日記・一般

こんにちは 今日は診療が終わって夕方7時から、松山市医師会の広報部理事会に出席しました。私は松山市医師会の理事をしていて、広報部に属しているのです。
 今日の議題は、医師会の主催する映画会のことでした。日本医師会の肝いりで、全国の医師会が マイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画の上映会を行うことになったからです。なぜ医師会が映画会をするのか?というと、このシッコという映画は、アメリカの医療制度の不条理を描いたものだからです。今、日本では健康保険制度が財政的に火の車で、財務省などは医療費の国家負担の削減に躍起です。また政府の規制対策会議も、混合診療の導入など、医療をアメリカ式の民間保険を導入したものに変えようと盛んに提言を繰り返しています。確かにアメリカの医療は技術的には世界一です。しかし、医療の制度としてみると、完全に失敗で、ひとたび病気になると、大変です。今度の大統領選挙の重要な争点のひとつは、医療制度改革なのです。アメリカでは健康保険を持たない人が25%もいて、これらの人はまともな医療を受けられず、またたとえ保険を持っていても安心はできないのです。これがどんなことか、シッコという映画を見るとよくわかります。シッコには、引退した中流の老夫婦か病気になって、医療費のためにあっという間に破産してしまう様や、仕事中に2本の指を切断した人が、手術のお金が払えないために、接合する指を1本だけで我慢!する話、入院費を払えない患者を病院が道端に捨てていく話など、びっくりするような事実がドキュメンタリータッチで描かれています。
この映画で、規制改革会議が理想とするアメリカ医療制度がどんなものか、みんなに知ってもらおうというのが、今回の企画なのです。
もちろん私は日本の医療制度が完全とは思ってはいません。無駄な部分も多いし、時代に合わない不適切なところもあると思います。それでも、平均寿命や医療技術レベルで測ると、日本の医療制度は、世界でみても非常にいい線いっているのです。この医療制度を捨てて、失敗したアメリカ流の医療改革をして、命にかかわることを営利企業に完全に任せてしまうとどうなるかは、このシッコという映画をみるとよくわかります。
 日本の医療制度のこれからを考えるために、市民向けのシッコの映画上映会を行う予定で、準備を進めています。皆さんも是非、ご参加ください。2月下旬から3月ごろに行う予定です。
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新しいエキシマレーザーに変更しました
 去年の年末から今年にかけての一大事件(そして私のクリスマスプレゼント)といえば、エキシマレーザー装置の更新です。エキシマレーザーというのは、レーザー近視矯正手術 レーシックを行う際に使用するレーザー装置です。
 新しい装置は ニデック EC5000CX3といって、唯一の国産レーザーです。これまでも当院ではニデックのレーザーを使っていました。これはEC-5000という、今回導入したレーザーの初期型にあたるものですが、これまで、アイトラッキング、マルチポイント照射装置など最新の機能にアップグレードして使用してきました。それが今度、それらの機能が最初から組み込まれたCX3という最新型が厚生労働省の認可を受けて発売されましたので、いろいろと考えましたが、思い切って導入しました。ちなみにメーカーによると国内導入一号機! だそうです。
ニデックCX3エキシマレーザー装置去年の12月末から設置・調整が始まり、メーカーの技術者の3人が約1週間かけて調整します。角膜をミクロン単位で切除するので、ちょっとした誤差が結果に大きく影響しますから、設置も大変です。

 設置工事が終わり、種々のテストもパスして、いよいよ本年の1月11日から稼働開始しました。結果はとってもよく、こういう新しい器械は初期はトラブルがつきものですが、トラブルは全く無く、これまでの機械に比べて、速く、使い勝手がよくなり、手術時のストレスが非常に軽減されました。レーシックはいつも同じ手順、同じタイミングで同じように手術することが、手術結果の安定につながりますので、非常に楽にいい結果が出せます。また機械のいろいろな動作が速くなっているので、手術時間も短縮できるようになりました。
 エキシマレーザー手術機械は、日本、アメリカ、ドイツから発売されています。日本はニデックですが、アメリカはビジックス(VISX)、ボシュロム、ドイツはツアイス、ウェーブライトなどがあります。ただし、この中で、厚生労働省の認可を受けている機械はニデックとVISXだけで、ボシュロムとツアイスは現在、認可申請中です。またカスタム照射によるレーシックの認可を受けているのはニデックだけです。
 新しい機械を導入するときに気になるのは、機械による性能の差です。いろいろなエキシマレーザー装置の性能の差を明らかにするために、一昨年の日本白内障屈折手術学会で、私やバプテスト眼科の稗田先生、南青山クリニックの荒井先生が中心になって、同じ測定条件で各社のレーザーの手術結果を比較したことがありました。その結果は、各社のレーザーの手術結果はほとんど差がなく、各社、一定の水準に達していることが確認されました。そのときの発表で、私はニデックのエキシマレーザー装置を担当したのですが、その当時、決して最新型とはいえないニデックレーザーが、他の最新のレーザーと比べて遜色が無いことに自信を深めました。そうなると、メンテナンスの体制が整っていて、性能が安定して壊れにくく、使い慣れたニデックに決めました。
 実は私がニデックに決めたもう一つの理由があります。それは昨年の日本白内障屈折手術学会で同じく岡本、稗田先生、荒井先生が座長をした老視矯正レーシックです。現在、老視レーシックについては、ニデックとVISXが取り組んでいますが、ニデックはこの面でも積極的な取り組みをしています。我々のグループも老視レーシックに取り組んでいて、いずれ結果が報告できると思います。
| - | 23:24 | - | - |
FM愛媛出演中!
あけましておめでとうございます。ご無沙汰しています。なかなかブログは更新が大変ですねえ。長いこと更新してなかったので、すみません。

さて、去年は最後に臨床眼科学会のことを書いてから、昨年の学会活動は終わり、その後はのんびりしているはずでしたが、、、、、

 昨年10月からFM愛媛夕方17時40分から始まる「カモン☆あつまれでぃお」の中の「I・アイ・eyeしてる 」のコーナーに出演が決まり、毎週木曜日 18時30分ごろから5〜10分ぐらい、眼の健康について放送をしています。といっても堅苦しい番組ではなく、アナウンサーの高橋真実子さん、関千里さん(こちらは男性です)のお二人と一緒に、おしゃべりしながら、眼の健康や病気について話す というお気楽な番組です。時間が短く、あっという間に終わりますが、コンタクトレンズ、得意の近視矯正手術 レーシック、ドライアイや眼精疲労、そしてこれからの季節はアレルギー性結膜炎 と、番組の対象は中高生から20歳代の人 ということで、話がおじさん臭くならないように(何!存在がおじさんだって)気をつけながら、時々、生出演しながら楽しんでいます。ただ、対象年齢は10代から20代でも、FMラジオを聞く人は年齢層が幅広いらしく、この間、ゴルフにいったら、そこの支配人(たぶん50歳代)から「いつも帰りにクルマで聞いています」と声をかけられました。FM愛媛出演中
 さて、その中でレーザー近視矯正手術のレーシックの話をしていたら、アナウンサーの高橋さんがすごく興味を持ってしまい、あれよあれよという間に彼女自身が手術を受けることになりました。
「すぐよくなりますよ」と軽く引き受けたのですが、診察の結果、実は彼女は強度近視で、レーシックの適応範囲ぎりぎりでした。それでも手術は無事終わり、術翌日の視力は両眼ともに1.2で、とっても喜んでいただきました。手術の話は番組のブログhttp://joeufm.exblog.jp/ に写真付きで掲載されています。是非ご覧ください。
ということで、はじめは緊張していたFM出演でしたが、今では二人ともすっかり打ち解けて、楽しく出演させていただいています。
是非、聞いてくださいね!!
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日本臨床眼科学会総会
皆さん お久しぶりです。すっかりご無沙汰していましたが、けっしてブログのことを忘れていたのではなく、いつも頭の片隅で、更新しないと と思いながら、どうしても時間がとれなかったのです。なぜか?それは 臨床眼科学会の発表があったからです。

今回の日本臨床眼科学会総会(通称 臨眼(りんがん))は第61回目で、大阪大学眼科学教室の主宰です。大阪大学眼科学教室は、私の出身医局で、主任教授は田野保雄先生です。日本でもっとも大きな眼科医局の一つで、眼科教授は、4人もいます。そのうちの一人、前田教授は私と同期の59年入局で、今回の臨床眼科学会の事務局長の大役を任されました。以前に角膜移植の手術で松山にきてもらったときに、今回の臨眼にかける意気込みを聞きましたが、阪大がやるからには今後の臨床眼科学会のスタンダードになるような学会を目指すということで、いろいろな新機軸が盛り込まれ、格調高い学会になりました。きめ細かい前田先生の性格を反映して、いろいろと細部に凝った学会でした。参加者も多く、充実した学会でした。前田先生 お疲れ様でした。田野先生、ご盛会おめでとうございます。

ということで、当院からも、医師2名、看護婦2名の参加となりました。

臨眼の人気のセミナーに、ランチョンセミナーがあります。これは、学会とメーカーが共同開催で、お弁当を食べながら講演を聴いて勉強する という企画です。私が研修医のころは、ランチョンセミナーなどはなく、お昼休みはおいしいランチを求めて、京都なら北山あたりのレストランに繰り出したものですが、今は、お弁当が出て、ためになる話が聞けるランチョンセミナーに参加するのが一般的です。今回の学会では、毎日 10以上のセミナーがあり、各社、内容(お弁当と講演の)を競っていました。今回の学会から、混雑を避けるために、朝から予約チケットが発行されることになり、10時には全部売り切れるほどの盛況でした。私は、そのうちの参天製薬主催のランチョンセミナー「パピロックミニ1000例調査からわかったこと」の講師をしました。ほかの講師の順天堂大学の海老原先生、福岡大学の内尾先生、国際福祉大学の藤島先生とともに一人持ち時間15分で、パピロックミニという新しい免疫抑制点眼薬の臨床効果と安全性などについて、様々な角度から講演しました。私の講演は「パピロックミニの限界」という演題で、重症のアレルギー性結膜疾患の治療薬として期待されるパピロックミニが、どこまで効くか、効かないときはどのように治療していくか、というような話をしました。

今回の講演は、準備にすごく時間がかかりました。というのは、1000例の調査データから、様々なデータを抽出して、パピロックに限界に迫ろうとするのですが、なかなか思ったような結果が出ず、発表の直前までデータ解析をしていました(参天の橋本さん、ご迷惑をかけました)
さらに、もう一つ準備に時間がかかった原因は、今回の講演から、プレゼンテーションソフトを ウインドウズのパワーポイントから、マッキントッシュのキーノートに変えたことでした。キーノートはマッキントッシュ専用のプレゼンテーションソフトで、たとえば写真を変えたり、スライドを変えたりするときに、いろいろな映像効果を使うことができるのです。去年の臨眼で、名古屋市立大学の小椋教授がキーノートで、本当に美しい講演をされたので、よし ということでマックを買ったのですが、なかなか敷居が高く、1年間全然使ってなかったのですが、今回、一念発起してキーノートを使ったのです。しかし、慣れていないのと、よくなったとはいえマックはフリーズ(突然、ソフトが動かなくなること)がいざというときに起こり、本当に準備に時間がかかりました。しかし、その映像効果は抜群で、満足のできる発表をすることができました。

今回からパソコンはウインドウズからマックに戻りました。昔(7年前まで)はマック党だったのですが、あまりのトラブルの多さにウインドウズに変わりました。しかし、また、美しい表現と、美しいiMACのデザインのせいでマック党に戻りました。
今後のプレゼンに期待してください。
| - | 23:16 | - | - |
白内障手術と屈折矯正手術
こんにちは。ご無沙汰しています。
ところで、日本でもいよいよ アメリカやヨーロッパで話題になっている多焦点眼内レンズが厚生労働省の認可を受けました。レズーム(AMO社)とレストア(アルコン社)の2種類です。ただし、まだ健康保険の適応は審査中で、現在のところは、レンズ費用も手術費用も健康保険の適応はありません。今後の健康保険適応は微妙で、評価療養といって、将来は保険適応になるものの、それまでは、例えば白内障手術や検査は保険適応だけど、レンズは自費負担 という制度の適応になるかもしれません。あるいは手術、検査も全て自費負担 ということになるかもしれず、その場合には自費負担は片目で40万〜50万円以上になると言われています。アメリカの健康保険であるメディケイドではレンズの差額が自己負担になり、差額分を片目で20万円程度支払うそうですが、日本でも上記の評価療養になった場合も、保険の自己負担とレンズ代を併せて、やはり20万円以上の自己負担となりそうです。
レズームとレストアは アメリカで最もポピュラーな多焦点眼内レンズで、遠くも近く見えるという特性から、白内障の治療だけでなく、老眼の治療としても使われています。これまでの眼内レンズは遠くにピントを合わせると、近くは老眼鏡が必要でしたが、このレンズでは遠くと近くの両方に焦点が合うのです。
しかし、このレンズを使った手術はこれまでの白内障手術とは違った、様々な技術が必要です。まず遠くをよく見えるようにしないと満足度が低いので、正確な白内障手術が必要です。そのためには白内障手術では水晶体を除去したあとの袋(水晶体嚢といいます)に入れますが、これが完全に入っている必要があります。さらに手術前の検査も精密にする必要があり、眼内レンズの度数を決めるために眼球の大きさを測定するのですが、この測定にこれまで以上の精度が求められます。そして手術してみて乱視や度数ズレがあると、術後に度数を矯正しないといけませんが、これまでのようなメガネの矯正ではなく、近視矯正手術であるレーシックを併用して確実に度数ズレや乱視を除去して、メガネを不要にする というように、これまでの白内障手術とは違った精度で手術が行われています。アメリカや南米、ヨーロッパでは白内障手術は、新しい屈折矯正手術という位置づけがなされてきています。
完成の域に達したかと思われた白内障手術ですが、機器やレンズの進歩、屈折矯正手術としての考え方の導入などにより、要求される技術水準はさらに高く、様々なノウハウが必要とされるようになりそうです。今後のスーパー白内障手術は目が離せません。
当院でも導入に向けて、着々と準備を進めています。
| - | 17:17 | - | - |
スリーサムイン東京
先週の日本眼内レンズ屈折手術学会に続いて、7月6日から東京でスリーサムイン東京という学会がありました。スリーサム とは 3人組のことで、アメリカでは 3人でゴルフをするときは、その3人をさして スリーサム といいます。日本眼感染症学会、日本眼炎症学会、日本コンタクトレンズ学会 の3つの学会が同じ会場で、同一日程で行うという学会です。なぜ同一日程でするかというと、眼科の学会がたくさんありすぎて、とても、日程的にすべてに出席するのが難しいので、関連のある3つの学会を集めて同一日程ですることになったもので、スリーサムはすっかり定着しています。

私はこのうちでも、自分の専門である 眼感染症学会に主に出席しました。眼科では、細菌やウイルスの感染が原因で、結膜炎や角膜炎から、手術後の眼内炎、ブドウ膜炎、網膜炎 など 様々な病気が起こります。最近では、胃潰瘍がピロリ菌という細菌が引き起こす病気だとわかり、治療法がまったく変わったように、いままで感染症とは思われなかったものまで、微生物が関与していることがわかってきています。感染症は抗生物質ができて、すっかり克服されたかのように思われがちですが、いまでも、医学の主要なテーマなのです。

というわけで、東京フォーラムで細菌から真菌 ウイルスまで、様々な発表がありました。その中で目立ったのは コンタクトレンズによる感染症です。

コンタクトレンズは、使い捨てレンズが主流になって、感染症は減るかと思われたのですが、使い方の問題や、消毒法の問題、そして何よりもレンズを使用する人が増えたことから、コンタクトレンズが引き起こす角膜炎が 眼科では大きな問題になっています。コンタクトレンズを、たとえば2週間で捨てないで使ったり、洗浄をキチンとしなかったりすると、とんでもない感染症を引き起こすことがあります。

特に怖いのは、アカントアメーバ角膜炎で、水道水や湖などにいるアメーバが角膜炎を起こすことがあります。これは、効果的な治療法がまだまだ開発されていないので、予防がとても大事です。

きちんと 眼科医の定期検査を受けて、安全にコンタクトレンズを使用することが大事です。

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市民公開講座 続き
市民公開講座では、宮田先生に続いて、慶応義塾大学眼科教授の坪田一男先生が講演をされました。タイトルは 屈折矯正手術から始まるアンチエージング です。
眼科医である坪田先生がアンチエージング(抗加齢医学)に目覚められたのは、レーシックなどの屈折矯正手術を受けた患者さんが、メガネやコンタクトレンズから解放されると、みんな気持ちだけでなく、見た目まで若くなって、元気になってしまうことに気がついてからだそうです。。
昔の不老長寿の秘薬とは違って、現在のアンチエージングは、EBMといって、エビデンス(根拠)に基づいて行われる医学 のひとつとして 行われています。今回、坪田先生はアンチエージングのエッセンスを教えてくださいました。

それによると老化を予防するには 3つの方法があります。
一つ目は酸化することを防ぐこと。具体的には ビタミンA,C,Eなどの 抗酸化物質を、サプリメントを使って、十分量摂取することや、紫外線を避けることです。

二つ目は、カロリーリストリクションといって、摂取カロリーを70%程度に抑えること。日本の健康法である 腹八分目 というのは、医学的にも理にかなったことなのです。

三つ目は十分な運動をすること。忙しい坪田先生は、教授室でもトランポリンでピョンピョン跳びながら、秘書とミーティングしたりするのだそうです。

これって、どれもすぐにでもできそうでしょう。老化しないで長生きすること は、みんなの願いです。寿命がのびて、みんな老いなければ、少子高齢化なんてまったく恐れるに足りません。
皆さん できることから はじめましょうね。

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市民公開講座
松山で行われた日本眼内レンズ屈折手術学会は、眼科医の学会なので、一般の方は入場することはできません。しかし、最近の大きな学会では、市民公開講座という、一般の方向けの講演会を行うことが多くなりました。今回は7月1日(日)に愛媛県民文化会館で、宮田眼科病院院長の宮田和典先生と、慶応義塾大学眼科教授の坪田一男先生をお招きして、市民公開講座を行いました。司会は私とテレビ愛媛のデジタルマドンナこと高山アナウンサーです。
市民公開講座は、なかなか参加者を集めるのが難しいのですが、今回は、テレビや電車のつり広告などで積極的に広報につとめ、予想を上回る300名以上の方が聞きにこられました。テーマは白内障手術と屈折矯正手術です。

宮田先生は、白内障手術の現状と最新の進歩 と題して、老人の視力低下の原因として最も多い白内障の治療方法について、ビデオを交えながら詳しくお話いただきました。

その中で、一番強調されたのは、白内障手術を受ける時期は、自分が不自由や不具合を感じたときで、昔のように視力がまったく落ちてしまってからではない ということです。

久しぶりに昔の白内障手術のビデオを見たのですが、今と違って、大きな切開から、レンズを丸ごと取り出す手術をつい20年前まで行っていたのだと、改めてびっくりしてしまいました。
宮田先生は 私と眼科医になったのが同期で、研究領域も同じ 角膜 ということで、よく学会などで話をします。共に眼科医歴24年ですが、この間に手術方法が2回もまったく変わってしまったことになります。改めて眼科の進歩の速さに、びっくりしてしまいました。
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日本眼内レンズ屈折手術学会
日本眼内レンズ屈折矯正学会(JSCRS)総会が、6月29日から7月1日まで、愛媛県松山市の愛媛県民文化会館で行われました。

JSCRSは白内障手術と屈折矯正手術を中心にした学会で、1年に1回開催され、その年の白内障手術と屈折矯正手術に関する最新の話題が発表、議論されます。学会は医者にとっては、最新の医学技術を学んだり、自分の経験した難しい病気の情報を発表して、どのように対処するか議論したりする、学びの場なのです。

四国で初めて行われたJSCRS総会は、全国から1300人以上の眼科医が集まりました。日本の眼科医の1割が、松山に集結したことになります。

今回の学会の話題は、近くにも遠くにも焦点が合う多焦点眼内レンズなどの新技術、白内障手術の重篤な合併症である術後眼内炎、レーシックに続く様々な屈折矯正手術などが、議論されました。

私は講演が2回、座長と呼ばれる学会の司会を4回 と、結構忙しく、学会初日は午前中は医院で診察をしていましたが、午後から学会場に行き、日曜日まで、1日中、学会に出席していました。
学会で一番楽しいのは、その分野の一流の人の講演がきけることと、全国から集まる知り合いの先生と会って話せることです。昼間はもちろん学会場で発表を聞くのですが、夜は親しい先生と食事をしたり、お酒をのみながら、ああでもない、こうでもないと議論するのが楽しいのです。かくして、松山の眼科漬けの3日間は、大成功のうちに終わりました。主催校の愛媛大学眼科の先生がたや、関係者の皆様、お疲れ様でした。
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